植民地歴史博物館の関連ニュース
民族問題研究所に寄せられた資料紹介⑧(2018年7月~2018年9月)
(2018年9月23日)
8月29日に植民地歴史博物館が正式にオープンしました!
その前後にも資料をご寄贈いただいております。ありがとうございます!
植民地歴史博物館では、今後とも資料の収集を続けていきます。
どうぞよろしくお願いします!!
寄贈資料①
(2018年7月16日、9月10日)
日清戦争当時、
『
以上の2点をご寄贈いただきました。
寄贈者:一戸彰晃さん
寄贈資料②
(2018年8月4日)
ガイドブック『
寄贈者:城野敏行さん(大牟田市)
寄贈資料③
(2018年8月11日)
壬午軍乱(1882年)に関する錦絵(『朝鮮大戦争之図』、『
寄贈者:奥村律子さん(つなぐ会)
寄贈資料④
(2018年8月16日)
『
寄贈者:北村めぐみさん(つなぐ会)
寄贈資料⑤
(2018年8月29日)
植民地歴史博物館開館記念式が行われた日、日本軍「慰安婦」被害者の黄錦周(ファン・グムジュ)
寄贈者:栗原佳
寄贈資料⑥
(2018年9月14日)
靖国神社の絵巻物、ニュースレター、記念品、『学びの友』(19
寄贈者:辻子実さん(つなぐ会)
民族問題研究所に寄せられた資料紹介⑦(2018年3月~2018年6月)
(2018年7月13日)
2018年3月~2018年6月の間に寄せられた資料をご紹介します!
貴重な資料のご寄贈ありがとうございました!!
寄贈資料①
(2018年3月24日)
『
寄贈:新潟・平和教育研究委員会
寄贈資料②
(2018年5月23日)
在韓軍人軍属裁判追加提訴(2003年)の際に、九州の支援者から贈られた横断幕1点と、東京高裁判決のあと(
寄贈者:古川雅基さん(在韓軍人軍属裁判の要求実現を支援する会)
寄贈資料③
(2018年5月23日、6月23日)
戦後補償運動に関するTシャツ、テレフォンカード、写真、
寄贈者:矢野秀喜(つなぐ会事務局)
寄贈資料④
(2018年5月23日~6月23日)
裁判闘争の過程で作成・使用された横断幕やゼッケンなど6点、
寄贈者:山本直好(本製鉄元徴用工裁判を支援する会)
寄贈資料⑤
(2018年6月9日)
第15回特別展(2
寄贈:ミュージアム女たちの戦争と平和資料館
寄贈資料⑥
(2018年6月9日)
『
代理寄贈:北村めぐみ(つなぐ会事務局)
寄贈資料⑦
(2018年6月18日)
朝鮮総督
寄贈者:樋口雄一(つなぐ会事務局)
寄贈資料⑧
(2018年6月19日)
『
寄贈者:中川寿子さん(三光作戦調査会)
「植民地歴史博物館」建設基金寄贈式が行われました!!
(2018年7月3日)
「植民地歴史博物館」と日本をつなぐ会は、ノー!ハプサ訴訟弁護団の方々と共に、6月9日の「植民地歴史博物館」建設基金寄贈式に参加してきました。
ご挨拶される李離和さん(左)、李煕子さん(右)
日本の徐勝共同代表、庵逧共同代表からの建設賛同金の寄贈を受け取る李離和さん(左)
博物館建設の経過を報告するキム・スンウンさん(右)
資料寄贈に対する感謝状を受け取る北村さん(左)、高橋さんご夫妻(右)
民族問題研究所に寄せられた資料紹介⑥(2017年5月~2018年3月)
(2018年4月10日)
2017年5月~2018年3月の間に寄せられた資料をまとめてご紹介します!
たくさんのご寄贈ありがとうございました!!
寄贈資料①
(2017年5月~2018年3月)
三重、熊本、京都、茨城、岡山、広島など各地にお住いの方々が所蔵しておられた資料が代理寄贈されました。
代理寄贈してくださった資料は、錦絵、掛け軸、地図、新聞、ポスター、リーフレット、絵葉書、紙幣、朝鮮銀行のプレート、書籍(『朝鮮史のしるべ』1936年、『大亜細亜』1936年、朝鮮総督府文書課『半島同胞の皇国臣民としての活動実話』1941年、若槻礼次郎『国民に訴ふ』1927年など)、計105点です。
代理寄贈:北村めぐみ(「植民地歴史博物館」と日本をつなぐ会事務局)
※北村さんご自身からも李方子『すぎた歳月』と同『日鮮同祖論』を寄贈しています。
寄贈資料②
(2017年9月19日)
『wamだより』(第4号~第36号)、『ミュージアムへ行こう!日本軍「慰安婦」博物館ガイド』
寄贈:アクティブ・ミュージアム女たちの戦争と平和資料館
寄贈資料③
(2017年10月19日)
『南朝鮮に燃えさかる抗争の炎』(1960年)、『朝鮮問題研究』(第3巻第1号、1959年)、金大中氏救出緊急署名チラシ、『在日朝鮮人史研究』(第47号、2017年)、『2017年企画展 朝鮮料理店・産業「慰安所」と朝鮮の女性たち~埋もれた記憶に光を~』(高麗博物館)など計18点
寄贈者:樋口雄一
(「植民地歴史博物館」と日本をつなぐ会共同代表)
寄贈資料④
(2017年11月14日)
日本の平和運動・人権運動関連のチラシ、ニュースレター、集会資料など
ダンボール5箱分!
寄贈者:樋口雄一
(「植民地歴史博物館」と日本をつなぐ会共同代表)
寄贈資料⑤
(2018年3月19日)
金城実さんの作品『羅漢』(材料:テラコッタ)1点と大浦信行さんの版画連作『遠近を抱えて』全14点のうちの1点
寄贈者:辻子実
(「植民地歴史博物館」と日本をつなぐ会)
寄贈資料⑥
(2018年3月20日)
冊子状の錦絵(百選笑話)1点と日清戦争をテーマにした巻物状の錦絵2点
寄贈者:高橋和彦さん
市寄贈資料⑦
(2018年3月20日)
ご寄贈くださったご自身の「通信表(箋)」(1946~1956年度)、「卒業証書」・「賞状」(1950~1956年度)、アルバム、著作『歌集 身世打鈴』(1998年)、李淳馹『もう一人の力道山』(1996年)など、計32点
寄贈者:朴貞花さん
民族問題研究所に寄せられた資料紹介⑤(2017年8月)
(2017年9月5日)
2017年8月2日~12日に寄せられた資料のご紹介します!
寄贈資料①
(2017年8月2日、8日)
「鉄嶺城外に於ける馬賊斬首」写真葉書
『文芸』(第8巻
朝鮮総督府『みくにのうた』(193
『海峡』(1~4号)
『在日朝鮮人史研究』(1~3号
『朝鮮神宮年報』(1936年)
『朝鮮文学史』(1981
『アボジ聞かせてあの日のことを』(1988年)
『アサヒグラフ』 計36点
寄贈者:樋口雄一
(「植民地歴史博物館」と日本をつなぐ会共同代表)
寄贈資料②
(2017年8月12日)
表札(靖国の家)
寄贈者:佐野通夫(宝仙大学教授)
寄贈資料③
(2017年8月13日)
菊池英昭『旧日本軍朝鮮半島出身軍人・軍属死亡者名簿』(201
寄贈者:矢野秀喜(「植民地歴史博物館」と日本をつなぐ会事務局)
民族問題研究所に寄せられた資料紹介④(2017年7月)
(2017年7月22日)
2017年7月4日~7日に寄せられた資料のご紹介します!
寄贈資料①
(2017年7月4日)
「京城龍山市街地図」(1908年)
寄贈者:樋口雄一
(「植民地歴史博物館」と日本をつなぐ会共同代表)
寄贈資料②
(2017年7月4日)
朝鮮女子勤労挺身隊歓送会記念写真など計5点
寄贈者:若谷政樹さん
寄贈資料③
(2017年7月6日)
計35点
寄贈者:中川寿子さん(三光作戦調査会)
中川寿子さんは、2014年にも、
寄贈資料④
(2017年7月7日)
黄錦周ハルモニの写真計10点
寄贈者:栗原佳子さん(新聞うずみ火記者)
寄贈資料⑤
(2017年7月7日)
(※チェーンは普通のものに取り換えられています)
寄贈者:坪川宏子さん(「慰安婦」
民族問題研究所に寄せられた資料紹介③(2017年4月)
(2017年4月23日)
「植民地歴史博物館」に寄せられた資料のご紹介です。
寄贈資料①
(2017年4月11日)
東京、大阪、岡山にお住いの6名の方の所蔵資料が代理寄贈されました。代理寄贈してくださった資料は、
墨塗り教科書
『日露戦争実記』(第5号、1904年)
朝鮮神宮絵葉書
朝鮮侵略に関する記事が掲載されている『電報新聞』(1906年1月)
「最新大日本地図」(1933年)など、計9点
代理寄贈:北村めぐみ(「植民地歴史博物館」と日本をつなぐ会事務局)
寄贈資料②
(2017年4月16日)
『現場を歩く、現場を綴る―日本・コリア・キリスト教―』(2016年)
『心に刻み 石に刻む―在日コリアンと私』(2016年)
『旅行作家な気分―コリア・中国から中央アジアへの旅』(2017年)
計3点
※寄贈者(右)と金丞垠さん(民族問題研究所・資料室長)
寄贈者:飛田雄一(神戸学生青年センター館長、強制動員真相究明ネットワーク共同代表)
寄贈資料③(2016年4月16日)
『季刊三千里』38冊
『小学館の学習図鑑シリーズ⑤ 日本歴史の図鑑』(1956年)
『小学館の学習図鑑シリーズ⑦ 日本地理の図鑑』(1958年)
計40点
※寄贈者(右)と金丞垠さん(民族問題研究所・資料室長)
寄贈者:矢野秀喜(「植民地歴史博物館」と日本をつなぐ会事務局)
『週刊MDS』に掲載されました
(2017年3月17日)
『週刊MDS』1469号に植民地歴史博物館について記事が掲載されました。
差別排外主義、レイシズムを止めるために、「植民地歴史博物館」の建設意義を訴えています。
『社会新報』に紹介されました
(2016年11月20日)
10月12日付の『社会新報』に『植民地歴史博物館』の紹介が載りました。
また、この記事を受け、10月26日に八代勝美さん(岐阜県本巣郡北方町)が『社会新報』の「読者会議」欄へ投稿してくださいました。ありがとうございました!
民族問題研究所に寄せられた資料紹介②(2016年8月~10月)
(2016年11月20日)
今年の8月から10月にかけて、「植民地歴史博物館」のために寄せられた資料の数々です。
寄贈資料①
(2016年8月11日、10月11日)
統督府『韓国事情要覧』1906年
朝鮮総督府農事試験場『朝鮮総督府農事試験場事業一覧』1931年
間島省公署『集団部落建設計画』1935年
各1点ずつ
朝鮮総督府鉄道局『朝鮮の風貌』1940年
寄贈者:奥村律子
(「植民地歴史博物館」と日本をつなぐ会事務局)
寄贈資料②
(2016年10月8日)
靖国神社と皇軍の写真 26点
東郷神社絵葉書、従軍画家が描いた絵葉書 47点
占領地ハングル加刷切手と手紙 9点
「勅諭集(附戦陣訓)」、「聖勅抄」、「御尊影」 6点
※写真は寄贈された資料の一部です
代理寄贈:北村めぐみ(「植民地歴史博物館」と日本をつなぐ会事務局)
寄贈資料③(2016年10月23日)
岐阜県可児市にある久々利地下壕(三菱発動機の地下工場)にあったトロッコ用のレール枕木
寄贈者:下嶌義輔(強制動員真相究明ネットワーク事務局)
「植民地歴史博物館と日本をつなぐ会」東京&大阪集会報告
(2016年10月20日)
10月8日(土)大阪、10月11日(火)東京と連続して、「植民地歴史博物館」と日本をつなぐ会集会を開催しました。
大阪集会は100名、東京集会では50名ほどの方々が参加し、植民地歴史博物館建設の意義を確認しました。日韓市民のさらなる結束をもたらす充実した集会となりました。
ご参加くださった方々、ご支援を賜った方々にあらためてお礼申し上げます。
東京集会では、「つなぐ会」が集めた建設賛同金の一部(250万円)を、民族問題研究所へ贈呈するセレモニーも行いました。そのときの様子は以下の写真です。
また、集会で上映した民族問題研究所作成の①活動紹介映像、②李離和さん(「植民地歴史博物館」建設委員長)のメッセージ映像がYoutubeにアップされています。
文字をクリックしてご覧ください。
①民族問題研究所活動紹介VTR(<文字をクリックしてください)
植民地歴史博物館建設賛同金(目録)が、樋口雄一さん(「つなぐ会」共同代表)から、朴漢龍さん(民族問題研究所・責任研究員)、金丞垠さん(民族問題研究所・資料室長)へ贈呈されました。
民族問題研究所に寄せられた資料紹介(2016年6月~7月)
(2016年7月22日)
今年の6月から7月にかけて、「植民地歴史博物館」のために寄せられた資料の数々です。
寄贈資料①(2016年6月10日)
朝鮮総督府『半島銃後の赤誠』1938年
京城日報社編『時局下の朝鮮』1938年
鴨緑江中流にて撮影された集合写真(撮影年不明)
各1点ずつ
寄贈者:奥村律子
(「植民地歴史博物館」と日本をつなぐ会事務局)
寄贈資料②(2016年6月11日)
『元朝鮮人軍夫 姜仁昌の証言 恨をかかえて―ハラボジの遺言―』2016年(6部)
『「沖縄恨之碑の会」講演録 私は沖縄の牧師である』2015年(6部)
DVD『平良修牧師講演会「私は沖縄の牧師である」恨之碑追悼会』2015年
寄贈者:沖縄恨(ハン)之碑の会
太平洋戦争被害者補償推進協議会代表の李熙子さんと民族問題研究所の関係者が沖縄を訪れ、読谷村で開催された「恨(ハン)之碑建立10周年追悼会」に参加した際に、主催団体の沖縄恨之碑の会からご寄贈いただきました。
寄贈資料③(2016年6月12日)
『沖縄―平和への道』2005年
『沖縄戦と平和ガイド』2008年
寄贈者:糸数慶子(参議院議員)
恨(ハン)之碑建立10周年追悼会」の翌日、糸数慶子議員が直接李熙子さんに贈呈されました。
贈資料④(2016年7月11日)
『原爆と朝鮮人 第7集 長崎市軍需企業朝鮮人強制動員実態調査報告書』2014年
『長崎の世界遺産 高島・端島と朝鮮人・中国人の記録 軍艦島、生きていたくも死にたくもなし』2015年
寄贈者:髙實康稔(長崎在日朝鮮人の人権を守る会)
「交流の証」として寄贈してくださいました。
樋口雄一共同代表の資料提供&インタビュー
(2016年5月26日)
「植民地歴史博物館」と日本をつなぐ会の樋口雄一共同代表が民族問題研究所を訪問し、資料を2点提供しました。資料は、満鮮岡山県人協会『会報』(第2巻第1号、1924年2月)と「平壌鍾路公立普通学校成美会会則」(写真)です。
また、その際に『聯合ニュース』からインタビューを受け、5月1日付けで記事が出ました。
記事はこちらをクリック→ニュース記事
記事の抜粋内容は以下のとおりです。
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一戸彰晃氏へ感謝状
(2016年4月8日)
日本曹洞宗僧侶である一戸彰晃氏が「日本皇太子渡韓記念写真」を民族問題研究所に寄贈されました。「日本皇太子渡韓記念写真」は、1907年、皇太子嘉仁(
民族問題研究所は一戸氏による寄贈を受け、感謝状を贈呈しました。感謝状は太平洋戦争被害者補償推進協議会共同代表の李熙子(イ・ヒジャ)氏から直接、手渡されました。
以下は、資料「日本皇太子渡韓記念写真」(2枚)、感謝状、感謝状の贈呈の様子の写真です。
室田卓雄氏から資料の寄贈
(2016年3月17日)
流通科学大学講師の室田卓雄さんが、
室田氏は、李興燮さん
これら資料は、室田氏の同僚だった川口さん(大阪経済法科大学アジア研究所客員研究員)が民族問題研究所へ届けてくださいました。
今後もこのような資料の寄贈をお待ちしております!!
辻子実氏がヤスクニ関連資料を寄贈
(2016年3月17日)
ヤスクニ問題に関わり、長い間収集されてきた辻子実氏の所蔵資料が続々と民族問題研究所に届いています。
その数、段ボール箱79箱!!
現在、写真にあるように民族問題研究所で資料の目録作成が進んでいます。
植民地歴史博物館でも資料の展示が期待されています。
過去のニュース①
(2016年3月16日)
・韓国、今度は「植民地歴史博物館」…来年8月の開館目指し、日本の市民団体も支援
http://www.sankei.com/world/news/151011/wor1510110032-n1.html
・韓日の市民社会、植民地歴史博物館の建設共に推進…両国の資料展示予定
http://japanese.joins.com/article/830/206830.html
『週刊金曜日』で紹介されました!
(2016年3月14日)
2016年3月4日付『週刊金曜日』1078号で、つなぐ会の紹介記事が出ました。
=======以下、抜粋です========
現在、韓国でNGO「民族問題研究所」が建設を進めている「植民地歴史博物館」は、日本の植民地支配や戦後補償運動に関連したさまざまな資料を収集し、展示・教育を行なう場として計画されています。研究活動や国際交流を進め、それを通じ東アジアの平和実現を目指す予定です。
この「植民地歴史博物館」を建設するため、日韓・日朝の友好を願うすべての方々は共に協力し、共通の歴史認識を形成していきませんか。
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詳しくは「植民地歴史博物館建設」に協力をクリックしてご覧ください。
建設賛同金合計が100万円を超えました!!
(2016年3月12日)
3月8日現在、ひとつの山場である100万円を超えました。
多大なご支援、ご協力に感謝いたします!
目標額である500万円まで、さらなる応援をお願いいたします!
北海道政教分離ニュース第73号に紹介記事が載りました!
(2016年3月12日)
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ともにつくろう!植民地歴史博物館
昨年は、日本の敗戦、朝鮮の解放から70年、日韓国交正常化から50年という節目の年でした。国交正常化により、今では日韓の間では毎年500万人を超える人びとが行き来しています。貿易高では中国の方が多くなっていますが、経済的にも強い結びつきをつくっています。また、一時の韓流ブームの熱は去りましたが、Kポップ、韓国ドラマなどは日本に定着しています。
しかし、「言論NPO」(日本)・「東アジア研究院」(韓国)の合同意識調査(2015年5月)によれば、日本に「悪い印象」を持っている韓国人は72.5%にのぼり、韓国に「悪い印象」を抱いている日本人も5割を超えています。何故でしょうか。その理由として、韓国人の74%が「韓国を侵略した歴史について正しく反省していないから」をあげ、日本人の74.6%は「歴史問題などで日本を批判し続けるから」をあげています。歴史問題が、日韓の市民の友好、信頼を損なっていると言えます。実際、「慰安婦」問題、竹島=独島領有などをめぐって日韓市民の意識はすれ違ったり、食い違ったりしています。でも、それだけではありません。
日本はかつて朝鮮を植民地として支配しました。多くの観光客でにぎわう景福宮(朝鮮王朝王宮)に日の丸が掲げられていたこと、日本語を使うことを強制し、名前まで日本風に改めさせたこと(創氏改名)、多くの人々を戦場や工場に動員したこと、植民地下ではこんなことが行われました。朝鮮の農村から多くの米を収奪し、それによる食糧不足で毎年数千人もの人が餓死していたという事実もあります。しかし、このような事実を日本人の多くは知りません。学校で教えられた経験も殆どありません。
「慰安婦」問題や、強制連行問題だけが日韓の「歴史問題」なのではありません。昨年の8月14日、安倍晋三首相は「戦後70年談話」を発表しました。安倍首相は、確かにこの談話の中に、「村山談話」のキーワードと言われる「侵略」「植民地支配」「痛切な反省」「お詫び」を入れました。しかし、日本が台湾・朝鮮を植民地支配した事実にはふれず、それを自己批判することもありませんでした。それどころか朝鮮の支配権をめぐる日露間の戦争であった日露戦争を、「植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけた」などと自賛し、韓国・朝鮮の人々の感情を逆なでしたのです。これがこの国の支配層の植民地支配認識です。そして、国民の44.2%はこの談話を「評価」し(「評価しない」37.0%)、政権支持率を5.5%押し上げました(「共同通信」世論調査)。植民地主義は根深いと言わざるを得ません。70年以上が経過してもなお続く、植民地支配をめぐる日韓の相剋をこえていくために、植民地時代から今日までの日韓の歴史をきちんと学ぶ必要があるのではないでしょうか。
今、韓国において民族問題研究所が中心になって、「植民地歴史博物館」を建設する運動が進んでいます。民族問題研究所は、植民地権力に迎合しその支配に加担した「親日派」について研究を進め、強制動員真相糾明特別法の制定や強制動員被害者の補償訴訟支援など、植民地主義の克服のために活動を進めてきた研究団体です。同研究所は、その活動の中で、植民地支配に関わる様々な資料の収集・保存、調査・研究、市民交流などを取り組んできました。そして今、25年近い活動の蓄積を踏まえ、「植民地歴史博物館」を建設しようとしているのです(〔予定〕2016年8月:建設場所確定、2017年3月:完成・開館)。この博物館は、植民地支配や戦後補償運動などに関わる資料を集め、展示・教育を行います。研究活動、国際交流も進めます。それを通じて、人権の確立、東アジアの平和実現をめざします。
日韓・日朝の友好を願うすべての方々に呼びかけます。日韓市民の友好・連帯の場として「植民地歴史博物館」をともにつくっていきましょう。「植民地歴史博物館」建設にはお金が必要です(建設基金募金目標額:50億ウォン〔日本円で約5億円〕、1月末現在、約30億ウォンを集約済み)。建設基金への資金拠出(賛同金)をお願いいたします。資料を充実させる必要もあります。そのために日韓の近現代史-植民地支配に関わる資料や過去清算運動に関する資料(戦後補償裁判資料など)をご提供・ご寄贈ください。また、調査・研究への協力なども不可欠です。これを日本から支え、協力していくことが必要です。
このような取り組みのひとつひとつ、その蓄積が、植民地主義の清算をうながし、日韓市民の信頼を深めていくことにつながっていくと信じます。
多くの皆さまのご支援・ご協力をお願いいたします。
(矢野秀喜・「植民地歴史博物館」と日本をつなぐ会事務局長)